塩化ベンザルコニウムとキエルキンの違いについて
除菌剤の中で幅広くつかわれている成分といえば、「アルコール」や第四級アンモニウム塩の一種である「塩化ベンザルコニウム」が有名です。
アルコールは知っているけど、塩化ベンザルコニウムは聞いたことない人もいるかもしれません。
今使っている除菌剤の裏の成分表示のところ一度確認してみてください!
そこで、今回はその塩化ベンザルコニウムとキエルキンについて比較してご紹介したいとおもいます。
■塩化ベンザルコニウムとはなに?
塩化ベンザルコニウムは、逆性石鹸として殺菌・消毒用として使われています。(人体に対し、経口投与しない、浣腸には使用しない)
補足:一般的に消毒薬の強さを示すもので高水準、中水準、低水準に分けられ塩化ベンザルコニウムは低水準に位置します。
逆性石鹸は石鹸と付いていますが、通常の汚れを落とす石鹸とは異なり、洗浄力はなく殺菌目的に使われます。
補足:石鹸は水に溶けるとマイナスの電気を帯びて陰イオンとなり、陰イオン界面活性剤と呼ばれます。一方で、逆性石鹸は水中ではプラスの電気を帯びて陽イオンになります。石鹸とは逆の性質のため「逆性石鹸」と呼ばれるのです。
逆性石鹸と通常の石鹸を混ぜて使用してしまうと、お互いの性質を打ち消してしまうため洗浄力も、殺菌力も効果がなくなってしまいます。
まずは、石鹸で汚れを落とした後で、塩化ベンザルコニウムを使用するといいでしょう。
■塩化ベンザルコニウムの殺菌のメカニズム
先ほどの説明の通り、逆性石鹸はプラスの電気を帯びています。そして、細菌はマイナスに電気を帯びるタンパク質やセルロースが構造となっています。(※全ての細菌ではありません)
細菌に逆性石鹸を近づけると、電気の性質上プラスとマイナスが引き寄せ合うため、陽イオンが細菌やカビの細胞表面に強くくっつきます。
結果、タンパク質やセルロースを変質させて細胞の構造を壊して、殺菌するというメカニズムになっています。
補足:ウイルスは細菌と構造が全く異なるためウイルスや結核菌にも効果がありません。
安全性としては魚、鳥類、無水脊椎動物に対して毒性を示します。また、人への推定致死量は
50~500mg/kgとされております。例として、10%液の塩化ベンザルコニウムが含まれる場合、大人であれば25~250mLの量です。
また、発疹やかゆみなどのアレルギー反応についても人によっては引き起こされる可能性があります。詳しくは下記を参考にしてください。
■キエルキンと塩化ベンザルコニウムの違いまとめ
●塩化ベンザルコニウム
・医療の消毒薬として使われている
・ウイルスや効果がない菌もある
・アレルギーなどの副作用の可能性がある
・誤飲すると有害なため危険
・耐性菌問題
参考:Oxford Academic「40年におよぶ消毒不全:塩化ベンザルコニウム汚染によって引き起こされた注射後マイコバクテリウム・アブセサス肺感染症のアウトブレイク」
参考:ビジネスジャーナル「除菌・消臭スプレーは人体に危険!皮膚腐食や筋肉麻痺・中枢神経抑制の恐れ」
●キエルキン
・医薬品でなく雑貨品として使用
・お水に戻るため安全性が高い(誤飲の危険性がない)
・菌やウイルスに対し瞬間除菌・除去
・消臭能力が高い
・耐性菌は発生しない
■厚生労働省が次亜塩素酸水と塩化ベンザルコニウムを比較実験
厚生労働省は、次亜塩素酸水溶液、次亜塩素酸ナトリウム(いわゆる塩素系漂白剤の主成分)、塩化ベンザルコニウムの溶液を用いて細菌と真菌(カビ)に対する殺菌効果試験を行いました。
・次亜塩素酸水溶液:有効塩素濃度 57ppm、pH5.2(23℃)(※キエルキンは200ppm、pH6.8)
・塩化ベンザルコニウム液:500ppm
・次亜塩素酸ナトリウム液:200ppm
結果、どの溶液もほとんどの細菌に対して殺菌効果が見られましたが、枯草菌(芽胞菌)を殺菌できたのは次亜塩素酸水溶液のみでした。
また、塩化ベンザルコニウムはカンジダと黒コウジカビ(どちらも真菌)に対し、1分では殺菌することができませんでしたが、次亜塩素酸水溶液であれば1分以内で殺菌できることが分かりました。
塩化ベンザルコニウムもキエルキンも使い方が重複している部分がありますが、お互いのいいところを生かしてご活用いただければと思います!
以上、塩化ベンザルコニウムとキエルキンの違いについてご紹介しました。
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